夢ニッキ

ユメみた猫の話

人を殺した夢の話

どこかの道を歩いていた。

後ろから、小学生の同級生たちがやってきた。
同級生達は当時のままの見た目だった。

同級生の1人に心底意地悪な台詞を吐かれた。
台詞を忘れてしまったが、今後も付きまとって
嫌がらせをするぞと言った表明だった気がする。
怒りは沸いてこなかった。
冷静に(此処で殺さなきゃ未来がない)と思った。
ただ殺したら、私の未来が潰れる事も理解していた。

コイツらの嫌がらせに耐える未来か、
殺して刑務所に入るかの2択しかなかった。
地獄の2択を選ばなければならない、
この状況が心底嫌だった。

だから相手を崖から思い切り突き飛ばした。
落下の最後を見届けずにその場を去った。
後ろから、小さくゴッと鈍い音が響いた。

急いで祖母家に帰った。
玄関前に立て看板が置いてあった。
直感で警察が来ているんだなと分かった。

冷静をどうにか保ちつつ玄関を開け、
リビングに行った。刑事が1人座っていた。
「落ち着いてるね。」と声をかけられた。
「少し待ってください。」とだけ言った。

玄関が開く音がして祖父が入ってきた。
祖父はまだ何も知らないようだった。
祖父には知られたくなかった。
祖父の悲しむ顔は見たくない。
せめて最後に一緒に食事だけしようと思った。

いつの間にか自宅に場面が変わっていた。
日付は次の日になっていて、スマホを握っていた。
Twitterの通知が凄いことになっていた。
昨日、突き落としたと呟いた事を思い出した。
その呟きがRTされまくっているようだ。
リプも多く来ていたが、怖くて読まなかった。

お風呂から出てきた恋人に、
人を殺したと打ち明けようとした。

恋人は既にニュースやネットの記事を読んだらしく、
私の話を遮り、聞こうとしなかった。
聞きたくないと言うより、私が悪い事を認めたくないようだった。

姉も居たので「ごめん...ごめん。」と
カラカラの喉を振り絞って謝った。

姉は「謝るくらいならやんなきゃいいでしょ。」と
突き放すように言った。
全くその通りだ。

昨日は自分以外の人の事まで気が回っていなかった。
なんでTwitterに書いちゃったんだろ...。
とあれこれ後悔している時に目が覚めた。

ちなみに周りに迷惑がかかる事に後悔はしたが
殺した事に全く後悔はしていない。

夢で人を殺したのは初めてかもしれない。

2022.01.18