夢ニッキ

ユメみた猫の話

2018年初夢 不死の生き物と共存する夢の話

昔住んでいたアパートに居た。 

人が繁栄して居た世界は既に過去のものとなり、
この世界には刺しても殴っても死なない
不死の生物がいるようだった。

彼らと人は対立しているため、
見つかれば酷い死が待っている。
彼らに怯え、隠れながら暮らすことを
強制された世界だった。

ある日、突然玄関に“彼”らがやって来た。
フランケンシュタインのような大きく不恰好な奴が一体
白くメイドインアビスの「なれ果て」のような
小さなスライムのような奴が一体。
(おわった...)と正直思った。

白いやつを何とか捕まえられたので、
小さな希望を持って五階のベランダから
白いやつを思い切り投げ捨てた。

 ベシャッ!と地面に叩きつけられた白いヤツは、
悲鳴1つあげる事なく、叩きつけられた
数秒後に動き始めまた私の部屋に戻って来た。

絶望した。
座り込んで呆然としていると
フランケンシュタインの方が
「俺タチハ 死ナナイ。」と話しはじめた。
 (知ってる。今見た。分かってた。)と
頭の中で返事をした。

フランケンシュタインが再度
「俺タチ 殺…」といいかけた時、
私は震えながら「分かってる。もう殺して。お願い」
と懇願した。

5階から放り投げられ、地面に叩きつけられてるより
ここで瞬殺された方がまだマシだ。

同胞の白いヤツがやられた同じ方法で… などと
考えつかれる前に早く!! と、
兎に角必死だった。

「俺タチ 殺サナイ」 確かにそう
フランケンシュタインは言った。

驚いて顔あげると、「俺タチ 殺サナイ。
死ニタイ人手伝ウダケ」と再度分かりやすく教えてくれた。

夢なのでこの説明で理解した。
人の世が終わったしまったこの世界に
絶望している人間は少なくはない。
絶望した彼らの最後の願い、つまり死ぬことを
出来るだけ安らかに与える手伝いを
彼らはしていたのだった。

誤解の解けた彼らと私は
とりあえず夕飯を作ることにした。
ご飯を炊いて、干物を焼いている最中に夜が来た。

夜が来た途端、私の体が縮み
白いヤツと同じような見た目になった。
どうやら、彼らも元は同じ人間だったようだ。

そして人の世が滅びた原因は何かは分からないが、
兎に角、私も彼らと同じ側になる時が来たようだ。

目がぼやけて、音が遠くなっていくところで目が覚めた。
これが初夢かあ...どう捉えればいいんだ...。

 2018.01.02