雨に溺れる学校の夢の話
中学校の廊下に立っていた。
長い廊下を挟んで各教室があり、
反対側は全て窓になっていた。
窓の外は中庭になっていた。
ちょうどこの時期の空模様で、
今にも雨が降り出しそうな天気だった。
そんなことを思っていたら雨が降り出した。
私は「私こうやって雨に沈んでいくの
見るの好きなんだ。」と横にいた
男子学生につぶやくように言った。
雨はみるみるうちに中庭に溜まった。
あっという間に窓の外は、
草や土が少し混ざった水しか見えなくなった。
水槽の中で生きているみたいだった。
2018.06.23