他人の家の窓を割った夢の話
夢の中で家の近所を散歩していた。
多分0時を過ぎていて、
夜の住宅街はとても静かだった。
雪の降った日のようにやけに音がせず、
自分の歩く音も聞こえなかった。
ある家の前で立ち止まった。
玄関扉の横に大きな窓が付いている家だった。
私が昔住んでいた家にも、
玄関の横に大きな窓があったな。
と思いながら窓にコンパスのように
鋭利な物を突き刺した。
ドロボウが窓を割る手口だ。
窓に半円を描くと簡単に窓は割れた。
ロックを外し窓に手をかけた。
カララ…と窓を開ける音がして我に返った。
急いで窓を閉めた。
誰も起きてこなかった。
そもそも人のいる気配がしなかった。
ドキドキしながら足早に家に帰った。
別にドロボウしたかった訳じゃない。
窓を割ってみ たかっただけ。
2020.11.30