夢ニッキ

ユメみた猫の話

木星の海でムービーを撮った夢の話

夢の中で木星に居た。

どうやら修学旅行中のようだった。
白衣を着た研究者とわいわいお喋りしながら
実験見学施設の中を見て回った。

施設の壁はガラス張りの部分があり、
外には荒れた海が広がっていた。
発光した水色が混じる不思議な色をした海だった。

壁の端がガラスのドアになっていたので
みんなでそのまま外に出た。
ほんの少しだけ浜辺があった。

しばらく浜辺を歩いていたが、
波が強いので結局波打ち際を
じゃぶじゃぶ裸足で歩いた。
あまり冷たくはなかった。

遠く向こうで波が高層ビルほどの
高さでうねっているのを
ぼんやりと見ていた。

そして宇宙が好きなフォロワーの事を思い出した。
この景色を見せてあげようと思い、
スマホで、何度も波打つ海を撮影した。

撮影している最中に遠くから、
轟くような雷の音が聞こえた。

元々灰色のような色をした空だったが
さらに悪雲が立ち込め、波が一層強くなった。

海に戻る波に足を引っ張られそうになった。
流石に危なくなってきたので撮影をやめて、
浜辺の方へ戻って行った。

小さな洞窟を抜け、岩を登ると
みんな岩の上へ避難していた。
全員じっと海の方を見ていた。

海は獣のように暴れる狂い、雷が幾度も光っていた。
海辺の近くで危ないと思う気持ちもあるが
なにしろ木星の海は広すぎて、
轟雷は遥か向こう側の出来事なのだ。
こちら側に危険が迫る素振りが一切なかった。

そんな訳で私たちはスクリーンで
映画を見ているような気分で
荒れ狂った海をただただ見つめていた。


2021.05.11