夢ニッキ

ユメみた猫の話

タイムリープと必ず死ぬ夢の話

夢の中で知らない女子学生になっていた。

夢の中は少女漫画の
水沢めぐみみたいな絵だった。

主人公の女の子は
必ず不慮の事故に巻き込まれて死んでしまう。
それを阻止すべく、何度もタイムリープ
繰り返していた。

今回は学園祭の準備でクラスメイトの大半が
我が家に来ていたところ
突然の火事が起きてしまった。

たった1人その場にいなかった親友が、
(何故かゆるゆりのちなつちゃんだった)
主人公がタイムリープしてることに気付き
「また会えるから泣かない。必ずこの悔しさを
未来に届けて、次は生きて」とメッセージを
残していた。

そのメッセージと共に置いてあった
学園祭のTシャツは、その時間軸では
完成してなかったはずの
ゼッケンが縫い付けられていた。
つまり、この世界にはまだ先(未来)
があるという事を指し示していた。

親友は何らかの方法を使って、
未来からこの時間に、Tシャツを届けてくれたのだ。

未来があるという事は、ここで死ぬはずがない。
この火事は回避できるはずだ。

諦めかけていたが、頭をフル回転させて
学園祭の準備用に作っていた祭壇?を使って
家から脱出。クラスメイトも全員無事で、
一件落着と思われた。

が、夜焼けた自分の家を訪れた際、
残っていた火種が再発火、炎に囲まれた。
「うそ...冗談でしょ...」と青ざめながら
死を覚悟した。

そこでハッと気が付いた。
親友があんな泣き出しそうな顔をしていたのは、
ここまで知っていたからなんだと悟った。

それでも約束をしたから、
次も、その次だって、絶対諦めないと心に誓い
燃え盛る部屋の中で静かに目を閉じた。

2016.6.9