夢ニッキ

ユメみた猫の話

熊と幽霊に手を掴まれた夢の話

今日の夢は少し怖かった。

怖いというか、久々に
思い切り悪意を持った幽霊が出てきた。

実家のすぐそばの道路に、
私と恋人は立っていた。
私は実家に寄るねと恋人に伝え、
恋人はじゃあ、と反対側に去っていった。
髪を染める前の黒髪の恋人だった気がする。

家まで10分くらい歩くと、
何だか家の奥の道が異様に暗い。

家は無人のようだった。
ここらへんで家が売りに出されていて
もう私の家ではないことに気付いた。

突然、近所の子供と犬が出てきて通せんぼを始めた。
私は何だか焦ってしまい、
自転車で強行突破を試みた。
(何故かいつの間にか自転車にのっていた。)

実家の横を通り抜け、
どんどん自転車を漕ぐ。
いつの間にかあたりは真っ暗になっていた。

突然クマが出てきて、
心臓が飛び出方になりながらも回避した。

民家や、コンクリート
むき出しの原っぱを通り抜けた。

ただ、どうも私はここを知っている気がする。
前にも夢でここに来た気がする。
現実で知ってる場所なのか、
思い出そうとするとどうにもモヤが掛かって
思い出せない。

兎に角、民家では柴犬がギャンギャン吠えるので
逃げるようにずっと自転車を漕ぎ続けた。

周りに山しかない、周りは草木だらけの
コンクリートのボロボロの坂を下っていたら
またクマが飛び出してきた。

私はびっくりして避けたけれど、
その拍子に道から外れ、自転車ごと倒れそうになった。
普通なら草むらに叩きつけられるところ、
何故か上空にいた。

小さなゴマ粒みたいな街に向かって、
上空から真っ逆さまに落ちていく。
「やばい、これは!死ぬ!」と本気で思った。

突然夢が変わって見知らぬ家の中にいた。
和風の新築のような家だけど、
玄関の引き戸の磨りガラスの向こうに
女の幽霊がいた。
学生服だけが宙に浮かんでいる。

昔、テレビで放映されたオムニバス形式の
ホラー特別番組があった。
その番組のストーリーの1つに
「花子さん」の話があった。

そこで学生服のみがふわふわ宙に浮いて
走り去っていくシーンがあるのだけど、
これが文章で書いてあるより何十倍もゾッとする。

あり得ないものが映像化されると
こんなにもゾッとするのかと驚いた。

そのふわふわ宙に浮いたセーラー服が
磨りガラスの向こう側にいた。

男の学生服の幽霊は、私の目の前にいた。

でもこっちは何とも怖くないし、
そもそも服だけではなく、人だった。

ここら辺で目が覚めそうになった。

覚める瞬間、名前を呼ばれた気がして右を向くと
柱の隙間に男の幽霊が移動していて
私の手首をがっちり掴んでた。

顔も見てしまった。
白い顔で笑っていたと思う。
でも、よく覚えてない。
何か言われたけど忘れてしまった。

思い出さないほうがいいと思う。

 

2016.08.02