TDLに行って奇妙なガチャポンを手に入れた夢の話

ディズニーランドには1人で来た。
恋人は朝から用事があって居なかった。

室内でジャック・スパロウが撮影会をしていた。
長蛇の列が出来上がっていて、並ぼうか迷った。

夢の中のディズニーランドは
実在のモノとは違い、少し簡素な遊園地だった。
長蛇の列の終わりを探して歩いていたら
別の建物の中へ入った。

アトラクションはなく、人も居らず、
随分静かな建物だった。
自販機やガチャガチャが置いてあり、
遊園地の隅っこにある休憩所みたいだった。

私はガチャガチャが好きなので
何か良いガチャがないか覗いてみた。
セーラームーンのガチャがあったので回した。

わくわくしながらガチャを開けると
ボンドのような白い粘着質の液体と一緒に
小さな爪が４本出てきた。
爪には色とりどりのマニキュアが塗ってあった。

（これ本物の爪だ...）と気付いた時、
スマホの着信音が鳴った。急いで出た。
恋人からの電話だった。

夢の中だったので、恋人が今どこにいて、
何をしているか頭の中で映像が見えた。

恋人の周りには男が2人いて
全員神主のような服を着ていた。
服には血しぶきがついていた。

みんな少し疲労していたが、
達成感のある顔をしていた。

どうやらお祓いの仕事をしているようだった。
仲間の1人に霊媒師が居て、
その人にわざと霊を憑りつかせ除霊をする。
「残り20％ってところで
霊媒師が気絶しちゃったから今休憩中。」と
恋人は話していた。

（ガチャで出た生爪は、その霊に関係あるんだろうな）
と思いながらベットから起き上がった。
いつの間にか場所が家の中へ移っていた。

通話したまま部屋のドアを開けると
何者かが玄関から走り去る姿が見えた。
誰かが侵入していたらしい。

「今！知らない人が家に...!」と
恋人に叫んでいる最中に電話が通じない事に気が付いた。
恋人に何かあったのだろうか...。と
不安が一瞬よぎったが、今はそれ何処ではない。

犯人は分かっている。
向かいの部屋に住んでいるおばさんだ。
夢の中の家は、現実世界の家ではなく
前に夢で見たことがある賃貸に変わっていた。

向かいの部屋は玄関が開いており、
太めのおばさんと、ガラの悪そうなおじさんが
こちらの様子を伺っていた。
いつもなら恋人にどうにかしてもらうが、
今はいない。私も勇気を出さなくては。

玄関前の廊下から、
「お前勝手に家入っただろ！」と
腹の底に力を入れ怒鳴った。
こういう時は最初の威勢が肝心だ。

「ああ"!?」と凄むおじさんを横目に
おばさんの前に仁王立ちし睨みつけた。
おばさんは横にも縦にも大きかった。
「困るよこんなとこで大声出して！」と
焦ったおばさんは負けじと大声で対抗してきた。

（周りの人に聞かれたら困るから焦ってるな！？）
と気付いた私は、大きく息を吸い両拳に力を入れながら
「困るんだよね！！勝手に！人の家に入って！！」と
渾身の大声をゆっくり、周りに聞こえるように出した。

その自分の声で目が覚めた。

2021.10.14

夢ニッキ